古墳密度県下一の高取町・・・700基を越える古墳

 季が香り、時を育む高取のまち・・・・・。

くれないまるがあり、

静寂心澄みゆくれ。

折々しくうつろう

季節

高取のまち・・・・・。

それぞれがいおもいに

ごし

今日もまた

時代一頁られていきます。

高取の空は今日も澄みわたり、太陽はあたたかく高取の風景をつつみ、のどかなムードを漂わせています。日月山水の単なる自然ではなく、古文化財を核とした風景であり、郷愁をつのっています。

高取町は今なお美しい緑の自然と史跡に恵まれ、祖先からの伝統が古文化の遺跡として生き続けている町です。

@古墳密度県下一の高取町
市町村名 古墳数 順位 人口 古墳密度(/人) 順位
高取町 717 4 8,032 0.08927 1
明日香村 285 10 6,653 0.04284 2
御所市 1425 2 33,712 0.04227 3
大宇陀町 363 9 8,899 0.04079 4
榛原町 583 8 18,980 0.03072 5
新庄町 585 7 19,568 0.02990 6
菟田野町 135 14 4,788 0.02820 7
天理市 1596 1 72,261 0.02209 8
都祁村 142 12 6,751 0.02103 9
桜井市 874 3 62,209 0.01405 10
當麻町 141 13 15,542 0.00907 11
橿原市 708 5 125,568 0.00564 12
平群町 110 15 20,522 0.00536 13
室生村 31 22 6,122 0.00506 14
五條市 146 11 34,627 0.00422 15
大淀町 82 19 20,410 0.00402 16
斑鳩町 85 16 28,383 0.00299 17
河合町 55 20 19,819 0.00278 18
広陵町 85 16 31,791 0.00267 19
曽爾村 5 33 2,354 0.00212 20
三宅町 14 26 7,863 0.00178 21
奈良市 626 6 365,278 0.00171 22
上北山村 1 37 881 0.00114 23
安堵町 8 28 8,428 0.00095 24
大和郡山市 84 18 93,390 0.00090 25
川上村 2 36 2,350 0.00085 26
上牧町 21 25 24,792 0.00085 27
川西町 7 29 9,154 0.00076 28
下市町 6 31 8,252 0.00073 29
田原本町 23 24 33,128 0.00069 30
山添村 3 35 4,771 0.00063 31
香芝市 41 21 67,164 0.00061 32
三郷町 14 26 23,614 0.00059 33
吉野町 6 31 10,807 0.00056 34
大和高田市 30 23 72,702 0.00041 35
王寺町 5 33 23,354 0.00021 36
生駒市 7 29 113,182 0.00006 37
月ヶ瀬村 0 38 1,923 0.00000 38
御杖村 0 38 2,517 0.00000 38
黒滝村 0 38 1,137 0.00000 38
西吉野村 0 38 3,758 0.00000 38
天川村 0 38 1,955 0.00000 38
野迫川村 0 38 773 0.00000 38
大塔村 0 38 782 0.00000 38
十津川村 0 38 4,711 0.00000 38
下北山村 0 38 1,250 0.00000 38
東吉野村 0 38 2,726 0.00000 38
奈良県合計 9,051 1,437,633
高取町には、4世紀から7世紀にわたる多くの貴重な古文化財の出土を見ています。これらは遠く朝鮮、中国との繋がりと、我が国の律令国家創成期の歴史の一端を秘めており、このあたりの地に日本文化の黎明のあったことを窺わせています。
市町村別古墳の数字は、平成10年3月に奈良県教育委員会が発行した「奈良県遺跡地図」の市町村別遺跡一覧(遺跡種類別)によります。
*古墳密度の算出方法は、古墳は人の墓であるので、人口に対する古墳の割合をもって「古墳密度」としました。
A高取町内の古墳の分布(大字別
大字名 古墳数 大字名 古墳数 大字名 古墳数 大字名 古墳数 大字名 古墳数 合   計
観覚寺 19 吉備 与楽 71 佐田 23 市尾 45
下土佐 松山 68 寺崎 97 13 谷田 43
上土佐 羽内 21 越智 102 薩摩 11 丹生谷 46
下子島 藤井 66 車木 11 兵庫 25
上子島
田井庄
清水谷 53
壷阪
小計 75 小計 155 小計 281 小計 72 小計 134 717
高取町の古墳の分布をみますと、おおよそ上記のように分けることができます。
  ・旧城下町周辺に75基あり、殆どは10m前後の円墳で、中に前方後円墳(全長39m、30m、30m、25m)が4基と方墳2基があります。渡来人の東漢氏の勢力圏であったと思われます。
  ・松山・羽内・藤井周辺に155基あり、殆どは10m前後の円墳で、中に全長38mの前方後円墳1基があります。豪族波多氏の勢力圏であったと思われます。
  ・与楽・寺崎・越智・車木周辺に281基と多数の古墳があり、殆どは10m前後の円墳で、前方後円墳(全長46m、40m、38m、30m、30m、25m)が6基と方墳1基があります。中世に大和武士の越智氏がこの地に登場しますが、古代からの繋がりが窺えます。
  ・佐田・森・薩摩・兵庫周辺に72基あり、殆どは10m前後の円墳で、前方後円墳(全長35m、35m、33m、30m)4基と、方墳2基、八角形墳1基があります。
  ・市尾・谷田・丹生谷周辺に134基あり、殆どは10m前後の円墳ですが、前方後円墳の市尾墓山古墳(全長65m)、宮塚古墳(全長44m)は別格で、あと前方後円墳(20m、19m、19m)3基と方墳1基があります。豪族巨勢氏の勢力圏であったと思われます。